二人にどう制裁を加えようかと考えると口角が上がる。
「あら、結莉様、ご機嫌戻りましたのね!」
美紅が隣でニコニコと笑ってる。
それに私も笑顔で応える。
「うん。楽しいこと考えてたの」
「よかったですわね、結莉様」
「やっぱり笑ってる結莉が一番可愛いね」
「柚木、私は笑ってなくても可愛いわよ?」
「知ってる。いつも惚れ惚れするよ...」
恍惚とした顔で私を眺める柚木。
はは、私モッテモテー。
すっかり機嫌を取り戻した私は足取り軽く走る。
もう少しで、倉庫の外。
やあぁっとこの男臭い倉庫から出られる。
暴走族の倉庫っていったら男ばっかりだから、男臭いのよね。
汗の臭いっていうの?
なんか嫌。
ほら、私ってワガママだから。
そういうの、許せないんだよね。
綺麗な私には綺麗な場所がお似合いでしょ。


