ふむふむ、と一人で頷く。
……そろそろ足が疲れてきた。
あれからずうっと走ってるんだもんなあ。
この倉庫無駄に広いのよ。
飛龍なんかに勿体無い…。
倉庫にかける金があるなら私に貢げっての。冗談だけど。(半分)
小西と玖山が居たのはこの倉庫の3階で。そこから走ってきたものだから体力にも限界が来る。
美紅と柚木は全然平気そうだけどー。
チラッと横を見れば平然と走ってるし。息切れしてないのはなんでかしらね。
それとも私が体力ないだけ?
普段運動とかしないしね。
する必要性も感じられないんだけど。
体力ないのも当然か。
「結莉、車出させるね」
「あーうん、ありがと柚木」
ふう、とため息をついた私を見兼ねた柚木が私に声をかける。
車で迎に来てくれるらしい。柚木の知り合いが。
ラッキー。もう走らなくていいとか最高。まあ私が疲れてるのに双子が私を走らせるわけないし。


