「ねえ柚木、飛龍の面子は全員排除したの?」
「いや、今日下にいた奴らだけ…だけど」
「ふぅん…そう。それは、」
ちょっと、危ないかもね。
柚木と美紅が気付いているかどうかはわからないけど、小西を無視し続けているとき、アイツ…携帯で何かを操作してた。
私の予想では、…飛龍の面子を呼んだんだと思う。
「…大丈夫かしら、美紅」
ポツリと零した私を見て、柚木は笑う。
それは甘い、甘い、微笑み。
「大丈夫だよ。僕と同じDNAが入ってるし。」
だから結莉は、なんにも心配しなくていいんだよ?と。
私がどれだけ悪を働いたとしても、きっと柚木と美紅は離れて行かない。
ちゃんと、愛されてる自覚がある。
この双子は私に堕ちているから。
もう、這い上がってこれない所まで。
だから、ね?小西
愛される姫として相応しいのは、あなたじゃない。
他の誰でもない、
―――この、私。


