「ていうか、処理したって…、」
「やだあ、結莉さまったら!処理といえば一つに決まってますわ」
きゃっ、と頬に両手を当てながら言う美紅。
処理って…あれだよね、うん。
もちろん喧嘩的なあれ。
有難いと言えば有難いんだけどー…
「アンタ誰!?処理って何よ!」
突っかかってくる奴が1名いるんだよね。言わずもがな小西。
あー。うるさー。
「お兄様、なんですのこのうるさい女は。」
「飛龍の現、姫…らしいけど。」
美紅が眉間に皺を寄せながら柚木に問いかけたかと思うと、柚木の言葉を聞いて顔がキラキラと輝き出した。
え、なんで?
キラキラした顔は可愛いけども!
なぜにキラキラしてるの!?
意味が分からずパニック。
だけど私の悩みはすぐに解決された。
「まあ!この女が現姫ですの!?なら結莉様は自由の身ですわねっ!」
…なるほど。
私が飛龍の姫と言う名の鎖から解き放たれたことに喜んでくれているのか。
そっか…これからはもう、私は自由の身。
口角が上がるのが自分でもわかる。


