電話番号教えて学校の名前も教えて、後でヤバい事したと後悔したよ。

親父から名刺貰ったが怖かった、親に叱られないか。

向こうからゆかりが手を振り近づいて来た。

可愛いんだよなあ、やっぱゆかりは。

「直人ごめん、遅れちゃって!」

初めて2人で会うゆかりに胸キュンの俺。

「ゆかりが遅いから変なん親父に声かけられたよ、あの親父オカマみたいだったぜ!」

ゆかりに名刺を見せた。

「直人すごいじゃん、これ芸能界の事務所だよ、直人スカウトされたんだよ!」


スカートもスカウトも知らない俺だった。

て言うかそんな親父オカマより、ゆかりとのデートに胸キュンの俺だった。

産まれて初めて時めいた俺の初恋のゆかりが俺の前にいる。

俺の一番幸せで夢見たゆかりとのデート♡♡

祐輔よりゆかりを幸せに出来るのは、俺しかいないと思ってた。

ゆかりに振り向いてくれるなら、幼なじみなんて関係プーであばよ!崩しても平気だった。

俺の気持ちと裏腹にゆかりは名刺を見ながら。

「直人、凄いね、スカウトなんだ!」

そのゆかりの顔に胸キュンの俺。