―もっと、刺激的な恋を。―

僕は公立高校のどこにもいる高校２年生。 身長は１８５センチ。 痩せ型なのか、最近やたらと女子から告られる。 ブレザーの制服でちょこっと腰パン。 学校では茶髪は目立つから少しだけ控えている。 小学校からチョコ攻撃はあったけどさ、興味なしの俺。 告ってくれる女子には悪いが、俺には小学校から好きな女の子がいる。 その憧れの女の子は幼なじみなんだ。 ずっとその女の子が好きで彼女に危機があれば飛んで行きたいくらいの存在。 俺達は俺と祐輔とゆかり、この3人は幼なじみ。 ゆかりは祐輔が好きな事も知っている。 ゆかりが祐輔と寄り添いながら微笑んでいる姿に俺はゆかりの笑顔で入る事は出来ない。 ゆかりの好きな人は俺ではない祐輔なんだから。 勝てないんだよ、祐輔は俺がない物沢山持ってるから。 祐輔が羨ましい、ゆかりの思いが俺に届かなくても、ゆかりが笑顔なら。 俺は幸せなんだよ。 今はbestFriend’Girl　ゆかりと俺は。 いつも色々な女子が後輩達が俺に話しかけてくれても、ゆかりの姿を探してしまう俺。 祐輔と仲良くしてくれて、いつか俺の存在が必要になるまで待っている。 ゆかりは俺の初恋の相手だから。

私は今流行りのシングルマザー。 良太の為に夜の仕事を辞め、今は汚いプレハブの、ボロアパートでくらしている。 この息子良太はあまり話さない子供。 親の私が言うのも変だが、全く手のかからない、至って口数の少ない子供。 そんな風に育た私に責任がある。 良太は、うん、しか言わない子供。 良太の為に夜の仕事も辞め、親子で良太の環境を作ってあげたい。 子供らしい姿に返って欲しかった。 それが私の願いでもあった。 そして…… あの男と縁を切り、良太との生活に重視したかった。 アパートの近くからその男性の声が聞こえて来た。 美咲！ 美咲！ そう私の名前は中尾美咲　32歳。 息子の良太は４歳。 美咲！ 美咲！ と呼ぶ男は私が今一番逃げたい男。 海翔であった。