「落ち着いてください。
大丈夫ですか…?
これ飲んでください。
気分が良くなりますから…」
コランさんは、私に粒状の薬を渡してきて私はそれを飲んだ。
コランさんの言うとおり、何故か怒りや悲しみがなくなり気分が良くなった。
「……………すみません…
私、興奮して…」
自分のしたことが、後から恥ずかしくなり謝った。
「いいんですよ。
全部、カーラが悪いんですから。」
「………ちっ。」
カーラは、不機嫌な顔をして店の奥に入って行った。
ちょっと悪いことしちゃったかな…
「気にしなくていいんですよ。
いつも、あんな感じですから…」
私は、顔に出ていたのかコランさんが笑顔で言ってきた。
コランさんの笑顔…
本当に安心するな…
「えっと、すみません…あの…」
「あっ、すみません…
私、名前言ってなかったですよね。
私は、笠松 ハルと言います。」
そうだった…
名前教えてなかった…



