俺…?
まさか、コイツ…
「人間でいうホモってやつか?」
「まさか、違うよ。
カーラを欲しいのは…
カーラが天使の中でもスゴイ力を持っているからだよ。
僕がカーラのことを知らないとでも思った?」
……………コイツ…
俺のことを知ってたのか…
「…………それを言うなら、お前もだろ?
俺も知っているぞ。お前のこと…」
コイツも悪魔の中でずば抜けて力が強い。
悪魔の中の悪魔だな。
「……………もうこの話はやめようか。
僕ら、元・天使と悪魔だからね。
過去に縛られたくないのは同じだからね。」
「……………そうだな。」
俺らは、問題児だった。
だから、あんな奴等の言いなりになるのは嫌だからやめたんだよ。
自由に生きたかったからな。
チャリンチャリンー♪
誰かが来た音だ。
「さぁ、お客様が来たよ。
今度は、ちゃんとやってよね?」
「…………めんどくせ…」
「「 いらっしゃいませ、叶い屋へ 」」
今日も俺らは、人間相手に商売をする…



