幸せになれる……


そうだ…


どうせ、今捨てようとした命…

幸せになって人生を終えたい…


コランさんにあげれば…

私は、幸せになれる…!


「コランさん…

私、幸せになりたい…っ!


もう、あんな生活はしたくない…っ!


お金持ちになって、裕福になって…

欲しいものなんかをいっぱい買いたいっ!」


「…………フッ…

それでいいんですよ。


ハルさんは、幸せにならないと…」


そうよ…

幸せになりたい…っ!


「じゃあ、僕と契約してください。

ハルさんの願いを叶える代わりに…
ハルさんの命…魂を僕にあげると…」


「するっ!契約する!」


私がそう言った瞬間、コランさんは…

私に深いキスをした後、人差し指を私の心臓にあてた。


コランさんの指が心臓にあたったとき…

少しの痛みと熱が身体中を走った。