貴方の願い教えてください


「………じゃあ、ハルさんの命を…」


「えっ……!?」


コランさんは、ニコッと私を見て言った。


「…………私の命…?」


「はい。ハルさんの命。」


嘘………

そんなの出来るわけ……


「ハルさん……

貴方の寿命がきてからでいいです。


それまでは、貴方はお金持ち…

裕福に幸せに暮らせるんですよ……?


こんなに良い条件はないと思いますが…?」


「…………あ……でも……」


私は、コランさんが少し怖くなりソファから立ち上がったら…

コランさんは、私を優しく抱き締めて…


「この条件を呑まないなら、ハルさんは元の生活に戻り、また自殺することになる…

僕は、そんなハルさんを見てられない…


お金持ちになって幸せになってください…

ハルさんは、幸せになるべきだ。


今、捨てようとした命だ…

幸せになるために変えた方がいい…」


私の耳元で優しく甘く誘惑してきた。