「ゴホッ…とじょー君…?」
体力テスト学年1位(下から)の私にとって、長い廊下と階段を走り続けるのは辛かった。
「…ぁ…はぁ…とじょー君……」
「……杏…」
後ろを向きながら私の名前を小さく呟いた。
「……碧…くん…?」
普段呼び慣れないから恥ずかしい。 でもこれでとじょー君が笑ってくれるなら…。
「もっかい。呼んで?」
また小さく呟く。
「……碧…」
すると視界が真っ暗に。とじょー君に抱き締められていた。
「と、とじ…碧くんっ!!///」
抱き締められる強さが、さらに強くなった。
「ふぇぇ…碧くん…///」
手でとじょー君の肩を叩いても効果なっしんぐ。
息が苦しくなってきた…
「碧………っ」
暑さと苦しさと胸の痛みで、視界が暗くなった。

