「え?」
周りが静まりかえった、そんな気がした。
とじょー君の瞳が私だけを映している。
「え…?とじょーく…」
体が引っ張られた。なぜなら手をとじょー君に引っ張られているから。
教室のドアを開け、廊下を走る。
「ど、どうしたの!?
どこに行くの!?」
女の子同士なら…トイレとかだけど、さすがにとじょー君とは行かないよね。 行かないよね!?
「とじょー君!?トイレならそこ曲がった方が近道だよ!!」
廊下を走りながら叫ぶ。
すると
「アホ杏!!!!」
廊下に私の間抜けなあだ名が鳴り響いた。
「はぁ…はぁ…ゲホッ」
連れてこられたのは屋上。 本当はカギが掛かって入れないのに、とじょー君はカギを持っていた。
「…なんでカギ…?ゲホッ」
聞いてもまだ、とじょー君は振りかえってくれない。

