「あぁ~(≧∇≦)!
アール兄ちゃんだぁ~!お帰りぃ~!」


「おう!ただいま!いい子にしてたか?チビども。」


「わお( ̄∀ ̄)!
大きなサソリさんだねぇ~!」


身長と同じほどの大きな剣、少年を見ると最初に目が行くところだ。


今時では誰も知りはしない鉱物『鉄』で造られたその剣は、優しく暖かそうで、幼さがまだ残る童顔の少年・アールには不釣り合いだった。




砂漠を旅する村『シュペイツ』。
村民25人、平均年齢65歳のこの村の中で、20歳を迎えていないのはたった三人だった。


アール16歳

双子の兄妹

カイ・ソラ6歳。




「みんなを呼んで来てくれるか?カイ。こいつを今から解体して身を分けないとな。」


アールの右手に握られていたのは、サソリのハサミ

の一部。巨大なサソリの体は、ハサミだけでもアールの身長の5倍はあった。

サソリの後ろには、今までアールが引きずってきた跡があった。


「はぁい( ̄∀ ̄)!」


純真無垢という言葉がこれでもかと言うほど似合う無邪気ボーイ・カイは、村のテントに走って行った。


「アール兄ちゃんはすごいねぇ~(≧∇≦)!」


かわいいカイを更にかわいくしたオマセな可憐ガール・ソラは、アールにだっこされていた。


「俺がいない間、変わったことはなかったか?」


仕留めるのに一週間かかり、アールは村が気がかりで仕方なかった。


「大丈夫だよ(≧∇≦)!
でもナイルおじいちゃんが『漠賊』が近いかもって…
(>_<)」