頭の中で色々な妄想が繰り広げられ、 顔は熱を帯びていた。 普通だよ、普通。 何もないし。 平常心、平常心…。と自分に言い聞かせ、2階へと続く階段を登っていった、 拓斗の部屋に入り、荷物を降ろしたところで拓斗が入ってきた。 手には、温かいココアの入ったコップを2つ持っていた。 「冷えたろ?荷物も持ってもらったし…」 そう言って、部屋の真ん中に置かれている小さな机の上に置いてくれた。