それから少しして、拓斗の家に着いた。 「おじゃまします」 拓斗の両親とは何度かあったこともあり、仲良くしてもらっている。 「今日、親いないんだ。ごめんな、先に上あがってて」 親が、いない…? まさか、そういう感じなの!? いつもより心臓がドキドキいってる…。 高校3年生にもなると、そういうことするのかなって考えることもある。 けど、やっぱり、怖い…。