「ねえ、蔭山。≪守りたいもの≫ってなによ。」 少しふてくされたような彼女の横顔をも あ かわいいなと思って眺める。 「ねえ。聞いてないでしょ?」 いきなりそんな声がして驚いて顔を上げると 彼女の顔がどアップで映った。 「守りたいものは守りたいものだろ? お前を好きだからに決まってんじゃん。」 俺がそういうと彼女はめずらしく真っ赤になった。 なんだよ… 期待させんなよ…