「で。なんでこんなことしたんですか?」



体育祭が終わった放課後の廊下。


俺の前ではアキナ先輩が

ばつが悪そうに目をさまよわせていた。




「みゆの応援ダンスの衣装隠したのも

騎馬戦でみゆを狙おうっていったのも


アキナ先輩ですよね?」



「…っ」



アキナ先輩の目が潤む。



でも俺は


その程度で許してやれるほどやわじゃないんだ。