いたた……


痛さに耐えかねて顔を歪めると



「みゆ猫!」



そんな声がして



隆我くんが走ってきてくれるのが見えた。




あたたかな背中に寄り添いながら



ほっと心があったまるのを感じる。




自分の競技で疲れているだろうに


私の心配をしてくれる隆我くんに



ードキリ



と また胸が疼いた。