すると隣の人の肩が蔭山にぶつかり 蔭山がよろけた。 その拍子に抜かされそうになる。 …っ! 「"シュウくん"がんばれ!」 ふと呟いたその言葉を自覚したとたん 蔭山と目があった。 そして蔭山はにっと笑って見せると 一番で最後の借り物競争へと入った。