りぃちゃん、こっち見ろよ?


そんな子どもっぽいことを考えながら



全部の種目を一位でこなす。



…っ。あっぶねぇ。



隣のやつがぶつかってきて

俺はバランスを崩した。



………と




「"シュウくん"、がんばれっ。」



そんな声が聞こえた気がして

また前を向くと


りぃちゃんの澄んだ瞳と

目があった。




りぃちゃんに向かって


にっと笑うと




俺は一位で借り物競争に入った。