「ごめんね、あなたぬいぐるみもってる?」
「んーん。ままが だめっていうから もってない。」
「そっか、ありがとね」
そういってその子と別れてから
ふうっとため息をついた。
みんな、もってないもんだなぁ…。
と。前にぬいぐるみを握りしめている
女の子を見つけた。
「いきなりごめんね。そのぬいぐるみ、ちょっとだけお姉ちゃんに貸してもらってもいいかな?」
「やら。これ、りーたんのだもん。」
「そうだよね…。ごめんね。」
そういって戻ろうとした途端
「こら。りーちゃん。お姉ちゃん困ってるんじゃないの?」
「いえ…大丈夫です…。」
「お姉ちゃん、借り物競争?」
「はい。」

