「……ろよ。」



ふいに隆我センパイの声が聞こえた気がして俺は立ち止まった。



そこは数学教室。



まさか…そう思って

聞き耳を立てると、



「春多なんかやめろよ。
俺を好きになれよ。」



そんな隆我センパイの声が聞こえてきた。




「……っ!」





思わず固まっていると



ガラッ


と扉が開いて

隆我センパイがでてきた。