「いっちにーさんしっ」
「「ごーろっくしちはっち」」
白い雲に翳った
縹色の空の下
黄土色の砂ぼこりが舞い
私たちの声が響く。
私は準備体操をしながら
ちらりと1年の列に目をやった。
「にーにっさんしー」
「「ごーろっくしちはっち」」
みんなよりもひと回り小柄な彼を
私は簡単に見つけることができた。
…と。
突然、早記くんがくるりと振り返った。
さっと視線が絡み合い
ドキリ、とする。
早記くんはそのまま、ペアの体操を始めた。
あ。そっか。だから振り返ったのか。
そうだよね。
後ろ向かなきゃペアでできないもんね。
…って、なに意識してんだろ私。

