恋なんてしょせんはそんなもんなんだ。 そう思った瞬間 「きゃあっ!ごめんなさいっ!」 そう叫んで俺の足につまずいたやつがいた。 「大丈夫ー?」 いつもの笑顔でそういうと 「ごめんなさい…。大丈夫でしたか…?」 顔を真っ赤にしてうつむきながら そいつは謝ってきた。 「…っ!」 赤く染まったほほに さらりとかかる 栗色の髪。 長めのショートボブに きりそろえられた それは すん…っ かぐわしい花と清楚な石けんの香りがした… って俺!なに考えてんだよっ!