【完】純粋子猫の甘い初恋




~『これから、学年prince&princessの表彰式を開始します。』~


そんな放送に俺は

はぁ…

とため息をつく。


なんだよ、学年princeって…。


めんどくさっ…



すると…



「早記くんっ。早記くんっっ!」


話したこともない先輩が

にこやかに
俺のもとに走りよってきた。



確か名前は…

「どうしたんですか?黒沢先輩。」


黒沢アキナ。


確か去年の学年princessだ。


「もぉっ!アキナって呼んでって言ってるでしょっ?」


呼んでって…

いつの話だよ。

ってか俺ら話すの初めてじゃね?



なんてことを考えながらも


「アキナ先輩?どうしたんですか??」


俺はにこやかに

そう笑う。