「きゃあっ!」

「みゆっ!大丈夫…?」


隣の子を支えながら

微笑むりぃちゃんをみて



…あの時のりぃちゃんは

もういないんだ



と思い知った。



その笑顔にはほんの少しの翳りもなくて


りぃちゃんが必死にひとりで

解決させたことがわかった。



俺が居たかったあの場所は

やっぱりりぃちゃんには
必要なかったんだ…




俺はその日からりぃちゃんを忘れた。



女々しいなんてわかってるけど



もう彼女は

りぃちゃん
じゃなくて


野岬ちゃん



だから…