【完】純粋子猫の甘い初恋





その日、
俺は登校班なんて忘れて
走ってひとりで家に帰った。






ガチャリ



しばらくしてにぃが帰ってきた。



「シュウ。先に帰るなよ。探したじゃん」

嘘だ…。
りぃちゃんといたクセに……


その言葉を俺は必死に飲み込んだ。




「シュウ。俺………
りぃちゃんと付き合うことになったから。」



そういうとにぃは去っていった。


「……っ!」



俺にはカンケーない。

ただのクラスメイトだ。



そう思っても……

思えば思うほど


胸が締め付けられた……。