【完】純粋子猫の甘い初恋



ーーーあれは、よく晴れた小4の夏のことだったーーー


「今日は転校生がいまーす。」


この中途半端な時期に転校してきたやつがいた。


「北小から来ました。野岬悧麻です。よろしくお願いします。」

そんなありきたりの挨拶をして
さっさとソイツは席についた。



よくいえばクールビューティー

悪くいえば無愛想。


野岬悧麻はそういうやつだった。



なんだコイツ。


ただそれだけ。


それだけのただのクラスメイト




…………のハズだった