バカ、みたい。



「バカみたい…ホント」


「え?」


「さんっざん、傷つけたくせに…今更バカみたい」



もうたくさんだよ。



もうイヤだ。



もう…………



「もう…終わりにする」



そう言って体育館を出ていこうとした私に、誰かがぶつかった。



ははっ…なんで隼人が…



うつ向いて謝ると、後ろから紗智の声が聞こえた。



ごめんね…紗智。