ボールを持ち、再びスリーラインからボールを放とうとした時、



「体育館来る前、葉山と話してた」



―――ガンっ!!



シュートはリングに当たり、惨めに地面に落ちた。



中3の春。



告白した俺の時のように。



「動揺、しすぎだろ」



慶太はボソッとそういい、地面に転がったボールを持ちドリブルしながら、ダンクした。



動揺、か。



わざとだろ、名前だしたの。