もしも私がーcasket in cremtion。


「U・H*@01のUHとはUnfished(アンフィニッシュト) Heaven(ヘヴン)の略で【未完成の楽園】を意味し、@01は薬、【未完成の楽園を完成品】にさせる為の薬なのか【未完成のモノを生み出す】薬なのかは定かではない。この薬の目的さえ分かってはいない。幹部の者なら知っているだろうがな。01の事で、分かっている事は人間に特殊な作用をもたらす事、変身能力に超能力、特殊な力など、あとは一つだけだ。」

「何?」

「これはある御方から聞いた話だが、UH*@01には、投与された者の奥底で想っている事を開放させるような、一種の麻薬のような成分が含まれているらしい。」

「ちょっと待ってよ、それじゃあ何?私が殺人を犯す事を望んでいたっていうの!?」

 そこまで言うと、ある声が脳裏に浮かび上がってきた。

『一度味わった快楽は誰にも止める事など出来ないの。』

(エリスの声だ。)

「そういう要素があるというだけの話だ!まあ、結果が――」

「あんたに、あんた何かに私の何が解るのよ!?」

 感情的になって吐き出すと、幟呉は呆れたようにこう、言った。

「「あんたに何か解らない」などと吠えるのはお子様の象徴だと聞くが?」

「……っ!」

 幟呉を睨みつけながら、それでも私は吠える。

「ふざけんな!化物にされて人殺しした事もないくせに!!」

「威張ることか?」

「いば……っ!?」

「それは威張ってるんだろう?」

「威張ってない!!何よっムカつく!」

「ムカついてくれて結構だ。」

「~~~っ!!」

 私は悔しくて、唇を思い切り噛んだ。感情が噴出して、目から涙が溢れだした。

「何よ!!何よ!!バカ!!親戚の家に逃げ込んだら私は施設に行った事になってるし、何処にも居場所何てないし、もうヤダ!!もう死にたい!!」

 あの毎日が退屈で仕方がなかった時に、帰りたい。