もう人気者には恋をしない

 その後も、何回か公園に行ってみたけど、もう二度と会うことはなかった。

 あのコが着ていた中学の制服も調べた。似たような制服が多くて、どこの中学か断定するのが難しかった。

 それから学校のイベントやら、高校受験の勉強やらで忙しくなり、公園での記憶がどんどん薄くなってきてしまっていた。

 それでも、あの話だけは何とか覚えていた。

『森の迷いグマ』

 覚えてたら……またあのコに会える気がする。

 絵本の女の子みたいに、また会えたら『ありがとう』って言おう。

 その日が来るのを、心のどこかで夢見ながら過ごし……

 三年の月日が流れた。