もう人気者には恋をしない

「…………ウソだろ…………」


 戻ってきた俺は、その場に立ち尽くした。

 二人はもう……いなかった。

 急いで辺りを探し回った。

 どこに行ったんだよ……
 いなくなるの早すぎだろう!

 せめて、どこの誰かぐらい知りたかった。二人で名前も呼びあっていたけど、もうすっかり忘れたし。
 自分の名前覚えの悪さを、心から憎んだ。

 公園からも出てさんざん探し回った。

 けど……その日は、結局見つけることが出来なかった。