失恋したのは自業自得だ。

 付き合っていたコが、イジメにあって不登校になった。

 ……俺のせいだ。

 俺を好きだった女子のグループに妬まれて、そのコは……あぁ、思い出すだけで胸が締め付けられる。

 それなのに俺は……助けきれなかった。

 不登校になってすぐに、そのコに会いに家まで行くも……


(ごめん……もう無理)


 一言だけだったけど……そのコの辛い気持ちが全部伝わった。

 すごく、好きだったのに……

 こんな形で終わりたくなかった。


「クソッ!」


 ベンチを思いっきり殴り付けた。

 拳に少し、血がにじんだ。