本当の気持ちって何? 頭、くらくらする。 でも、もう決めたのに。 全部忘れようって。 「龍也君が何言ってるのか、全然分からないよ!」 そう言って私は教室を飛び出した。 苦しい。 彼といる時、私は逃げてばっかりだ。 それから私は一度も休まず、ひたすら逃げ続けた。 懸命に走ったけれど、龍也君は追いかけてこなかった。