あ、私より先に恋人が居たとかが嫌なのかな。

きっとそうだ。

そうなんだよ。


…それしか、ない。



「綾華ー?綾華ー!明日から1人なのよ?溜まってる洗濯物あったら今のうちに出しなさい!」



『だとさ。もう切って良いか?』



「話したくないの……?」



ドア越しに聞こえるママのデカイ声より、琉稀に集中。

あっさり電話を切れるなんて。

無性にショックなんだけど……。