吸い殻を包んだハンカチをベンチに置き、私は琉稀に抱き着いた。



「頑張って、早く大人になるからね……?」



「ん。まぁ、無理だと思うけど」



…え?



「もっとぎゅーって出来るようになるからね……?」



「この状態は何だ」



…あ、くっついてる;;

意識し、顔が熱くなる。

琉稀を見上げると、“何だよ”と言わんばかりの顔。

…でも、この感じ……。

ムード高まってるよね……?;;