「翔平君、辛くないの?いつもあの2人と一緒に居て」 「凛子はどうなんだよ?前田は綾華に初恋だったらしいし、福田は元カノから綾華に傾いた。憎いとかないのか?」 「どうだろ。ちょっと悔しかったけど、憎くはないかな?」 秋らしく、肌寒くなった10月。 部活を完全に引退し、誰かしらと帰宅する毎日。 今日は、共に日直だった凛子と学校を出た。