「後でね?あ!琉稀、寂しい?」



「別に」



「だよね!じゃあねー」



新学期の今日。

ようやく、綾華から解放される時間が戻って来た。

それは、決して綾華に嫌気が差して来たわけではない。

どこに行っても、泊まりに来ても、手を繋ぐまでしか行ってない。

理性を保つのが難しくなってたんだ。



「お前、大丈夫か?」



「……さぁな」



遅刻も出来ねぇし、俺が崩壊に向かってる気がする。