「ただいまー。そして、お邪魔しまーす!」 「いや、意味わかんねぇから」 その日の放課後。 自宅の鍵を忘れ、しかもママが居ないというピンチに見舞われた私は、翔ちゃん家に帰宅した。 リビングのソファーに寛ぐ、鍵っ子の翔ちゃん。 独りっ子で、翔ちゃんのパパとママは共働きで、寂しくないのだろうか。 「お客さんにお茶を下さい」 「当店はセルフサービスです」 …ははっ! 今日は翔ちゃんのノリが良いんだけど!