カナの家に来ないかと誘われた日から1週間がたった。


しかし、未だにカナの家には行ってない。



そして、今は学校の帰り。



「でねぇー…」


また今日もカナが一人でずっと喋ってる。


それを今日も私はボーッと聞いてる。


もぉ、これが当たり前になってきた。


しかし、よくそんなに話の話題があるなぁー。


「ここだよ。マキ。」

「え?」


また、カナの一声で現実に戻される。


とても綺麗なおうちが目の前に立ってる。

家の前にはたくさんの花。

レンガの可愛いお家だ。

多分お母さんも可愛い人なんだろう。


「さっ。入って。」


さっきまで隣にいたカナは私が考え事している間にもう家のドアを開けていた。


私も駆け足でカナのいるところまで行き、

「お邪魔しまーす。」


と、入っていった。


中は長い廊下があって、その廊下の両脇にドアがあって突き当たりは階段になっている。

相当広いだろう。


カナが先に靴を脱いで

「こっち。」

と、ドアに手をかけていた。


私も靴を脱ぎカナの後ろに立つ。

カナがドアを押し中へ入る。