「着いたよ。」


また今日もカナの声で現実に戻される。

いつもはここで、

じゃあね。

と、カナから言うんだけど…

「マキ、あのさ!」

「うん…?」

まずい、いつも話聞いてないから怒られるか?

「ははっ!

そんなんじゃないよ?」

また、心を読まれた。

…ほんとに、この子はなに?

「今度家に遊びに来ない?」

「カナん家に?」

「そう。

紹介したいの。親に。」


「うん。

わかった…。」