私たちが教室に帰るとみんな驚いている。
だって、あの地味子の上田カナが笑顔でハキハキと喋っているから。
「ね、ねぇ、マキ?
その子…誰?」
パンダの一人、ユイがそう聞いて来た。
「上田カナだよ?」
上田が自分で答えた。
「は…?」
多分みんなそう思っただろう。
「ねぇ、マキ…
それほんと?」
「うん。
ほんとだよ?」
私は微笑んでそう言った。
「整形でもしたの?」
「そんなんしてないよ?
17年間同じ顔だよ?」
上田カナがそう答える。
「そ…そうなんだ。」
そう言って、パンダ3人のところへ帰っていった。