「どういうこと?」


「あの日はね、私の家にマキが遊びに来てたんだ。


それでいつもみたいにお母さんとしゃべりながらケーキ食べてた。

その時世の中を騒がせてた放火犯を怖いね

って、言いながら。


そしたら…その犯人が…


私の家に火を付けたの。




「え?」


カナがポロポロ泣きながらそう言った。


「でもね、マキはたまたまトイレにいたからあまり火が行かなかった。


でも、私とお母さんはね、


丸焦げだった。


っで、マキは…

全身火傷。


でもね、マキはね



助かったんだよ。」