私も続いて中へ入る。


「あら、マキちゃんいらっしゃい。」


可愛い女の人が笑顔でそう言った。

「…え?

…なんで、あたしの名前…」

「え?

…あっ…

あぁ!カナにね、ずっとマキちゃんの事を聞いてたのよ!!

それで今日連れてくるって、言ってたからね。」


可愛い女の人が慌てた様子で理由を話す。

「そう言うこと。

ね、お母さん。

マキ可愛いでしょ?」


「うん!

すっごく可愛い!

ありがとね、カナと仲良くしてくれて。」


「いえいえ、こちらこそ仲良くされていただいてありがとうございます。」



カナが可愛い女の人をお母さんと呼ぶから、カナのお母さんだとわかった。


「マキちゃんが助けてくれたんだってね、カナのこと。」


「あっ…まぁ、」


「ありがとね。

カナ嬉しそうだったわ。

マキちゃんが助けてくれて、

マキちゃんが親友になってくれて。」

「もぉ、お母さんその話はいいでしょ?

それより、お母さん今日マキも一緒にご飯食べていいよね?」


「えぇ、もちろん。」

「でわ、お言葉に甘えていただきます。」




とのことで、私は晩ご飯もいただいて家へ帰った。


カナのお母さんの料理はなんだか懐かしい味がした。