チョコ、もらってください!



先生の話が終わって、授業が始まった。


授業中でも、私の視線は




黒板…









ではなく。








永瀬くんに向けられています。





永瀬くん、怒られないかな?

永瀬くんの寝顔激写してもいいかな?


考えてることはすべて永瀬くん。




「…い。」


「篠田!ここ答えろ!!」

「はい!永瀬くんの寝顔激写してもいいですか!!」


……いったときにはもう遅かった。



「篠田…それは永瀬に聞け。そしてあとで職員室にこい」



顔が真っ赤になって、クラスメートに笑われた。



チラッと永瀬くんの方を見ると…




「……」
黙って私の方を見ていた。