今日は、久しぶりに
家族で食事をすることになった。

これを言い出したのは僕だ。

あの日、姉さんに
送ったメールに追伸として
書き添えたものだった。

現地集合ということで
姉さんは父さん達と、
僕は信昌さんと行くことになった。

「皆で食事するのも
久しぶりだね」

普段、三人が仕事で
忙しいため、家族が
揃うことが中々できないでいた。

時間に縛られないで
動けるのは、いまだに
ニートな僕か主婦である
母さんくらいだ。

だから、こうして
皆で食事ができるのは
とても嬉しい。

「将、着いたよ」

僕があれこれ
考えている内に
店に着いたらしい。

「皆、もう、来てるかな?」

予定より、早めに着いたけど
姉さん達は来てるだろうか?