「・・・・・・あっ。
 そうだ!!」


 私は“ある事”を思いついた。


 ガバッと起き上がり、私は寝室の壁に備え付けた洋服ダンスへ駆け寄る。





 そして、正和さんのパジャマを取り出した。






「これを着たら、少しは寂しくないかな?」



 自分のパジャマを脱いで、彼のパジャマに袖を通す。

 正和さんと私は20センチ以上身長差があるから、かなりブカブカ。



「変な格好~」


 思っていた以上に余っている袖口と足元を見て笑ってしまう。



 でも。

 彼に包まれているような気分になって、ちょっとだけ、気持ちが落ち着いた。



「今日はこの格好で寝ちゃおう」

 ちょっとだけ穏やかな気持ちで、眠りについた。