『了解しました。よろしくお願いします。』


ちょっと控えめのデコメにして返信。


でも、文面を考えたわりにそっけないものになってしまった……。


「本当にイタイ子、だよね……」


夢のようなひとときは、いつかは醒めてしまうもの。


「面倒なんだよ、年上の女は……」


彼の放った言葉が頭を過ぎる。


わたしが2コ上と知った瞬間、ケイくんはわたしから離れていくだろう。


隠していてもわかってしまう日もそう遠くはない。


「少しだけでいい、わたしにも夢を見させて……」


そっと呟いた。


明日もきっと、爽やかに笑って、


「おはよう、ナナちゃん」


ケイくんはそう言ってくれるに違いない。


わたしも言えるかな?


笑顔で


「おはよう、ケイくん」と……


明日はステキな1日になりますように……


期待を胸に眠りに就いた。



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