ハッピー☆ラッキー




千尋の言うとおり、彼氏いない歴が年齢と同じ、


淡い初恋の思い出すらないわたし。


別に男嫌いでも苦手なわけではない。


ただそう感じる人との出会いがなかっただけ……


それだけのこと。


「はぁーっ……」


小指に繋がる運命の赤い糸


その先には……


誰もいなかったりして……


あぁ、だんだん不安になってきた。


「先輩、小指見て何ため息吐いてるんですか。ホンッとに千尋のヤツは……

どうせ家に帰ってやけ食いしているんだから、わたしが様子見てきますよ」


亜子がトレーを持って椅子から立ち上がった。




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